ソフィー・マルソーの愛人〈ラマン〉 [DVD] 価格: 3,990円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 さすがフランス映画。脚色がおしゃれできれい。特にエンディングの木洩れ日が差し込む靄がかった空気の中で、エンドレスに続く明日への希望の木々と道という構図が素晴らしい。 作品はラブストーリーのジャンルですが、中盤からは普通では考えられないギャップのある展開で、なんとも摩訶不思議なことになってしまいます。そこがこの作品が取り組んだ絶妙におもしろいところであり、オススメします。 そういった発想自体が文化の違いを大いに感じ取ることができ、しかもアメリカ映画でさえ類がないものに仕上がっています。こんなのってありかって言うようなノリでおしゃれにストーリーが進んでいきます。 |
中国語で歌おう! テレサ・テン編 決定版 価格: 1,890円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 テレサテンの代表作を中国語でしっかりと収録しているだけでなく、テレサテンが中国語で残していなかった曲まで(一曲だけですが)中国語に翻訳して収録しているのはまるでテレサテンが蘇ったようで嬉しい企画です。歌手のエンレイさんの歌声もテレサテンを髣髴とさせる素晴らしいもので、テレサ好きの方にとっては中国語の勉強にも勢いがつこうというものです。是非同様の「テレサテンが生きていたら日本語の曲もこのように中国語で歌っていただろう」という構想でエンレイさんにアルバムを出して欲しいものですが、そこまで望むのは無理でしょうか。 |
愛人-AI・REN- 上 特別愛蔵版 (ジェッツコミックス) 価格: 1,575円 レビュー評価:5.0 レビュー数:9 メジャーな潮流には乗らず、普通の読者が気がつかないうちに いつのまにか出現していた傑作。 ありえないほどの完成度を誇り、 マンガの表現力はここでひとつの限界を超えたと思う。 「ヒロインのもともとの人格が何であったか」とか「他者とは何であったか」 といった謎に対する答えが作品中で明示されないため謎解きが中途半端であるとの 印象を持つ人もいるかもしれないが、少なくともこの二つの謎の解答については 作品中で十二分に示唆されている(これは文学においては古典的な技法である)。 むしろこれをあえ |
自己愛人間 (ちくま学芸文庫) 価格: 1,050円 レビュー評価:4.5 レビュー数:5 人は誰も時代の束縛から逃れられないものである。知らず知らずのうちにそれに飲み込まれてしまう。そして飲み込まれていることすらわからなくなる。 この本は実はそういう現代人(だがしかしそうでない現代人が、はてどれぐらい存在するのだろうか?)にとっての必読書なのである。これを読んではじめて自分がどういうものに飲み込まれて日々生きて考えていたのかが分かるからである。そして自分の周りの、あるいはテレビなどでみかける人たちの、まだそれに気がつかない姿に戦慄を覚えるだろう。 さぁすぐ手にとって読もう。時代の鎖から解き放たれるために。 |
シネマ・アモーレ 価格: 2,854円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 1995年発売だが、私が買ったのは97年。 以来、何回聞いたかわからない。 購入前から知っていたのはヘンリー・マンシーニの「ひまわり」とミッシェル・ルグランの「おもいでの夏」だけ(ともに映画をみたことあり)だが、他の曲もすばらしい。 バックのオーケストラの演奏もなかなかのもの。しかし、宮本文昭のオーボエの旋律の美しさ(巧さ)と音量には圧倒される。 オーボエがこれほどの音量をもっていることなど知らなかった。 ここにのっている映画を見たことのある人はむろん、全く知らない人にも「おすすめ」である。 |
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コックと泥棒、その妻と愛人 (ユニバーサル・セレクション第6弾) 【初回生産限定】 [DVD] 価格: 1,500円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 ピーター・グリーナウェイらしい光を巧みに使った色彩の魔術ともいえる映像と、ジャン・ポール・ゴルチェの豪華絢爛な衣装、そして厨房での性行為といった異常なシチュエーション、身体中を糞まみれにするリンチや、本を口に押し込んでのリンチ殺人、ボタンを無理矢理子供に食べさせるといった拷問、人肉食いといった、狂気の世界が美しく描かれていて、観る者の感性を大きく揺さぶる。内容は目を背けたくなるような異常さであるが、それを魅力溢れる映像美によって見事に構成されると、画面から目が離せなくなってしまう。映画というか映像という表現手法の持つ力をまざまざと感じさせられる作品である。 |